1865年福山藩が川口村の沖合に干拓により新田を造成するにあたり、堤防築造工事の無事と成功を祈るため現在の箕島町茶山に深津村の塩崎神社から御神霊を勧請したのが、新涯村塩崎神社の創建とされています。工事完成後、新涯の3つの村にそれぞれ祀られていた塩崎神社と八幡神社を、1898年にこれらをまとめて現在の場所に鎮座されました。今では、大新涯(曙・新涯地域)の人々から氏神様として親しまれています。
ご本尊は「月山大菩薩」で、この地に新四国八十八か所ができた時より番外札所として巡礼の人々の参拝するところとなっています。地元では「お月さん」と呼ばれて親しまれ、例祭は毎年冬至の日に行われ、以前はかぼちゃ汁で接待する習わしがありました。
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石鎚神社福山珍怡遥拝所
石鎚神社は、霊峰石鎚山を神体山とし、石鎚大神(石土毘古大神)を奉斎する神社で、遥拝所には本社より受けたご神像3体が鎮座されています。
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葦陽幹線水路竣工記念碑
葦陽幹線水路は、曙、新涯地域の農業用水を確保するため、取水口である芦田川七社頭首工を起点に延々と約12kmにわたり新涯町まで築造されたもので、五間川・一の川・ニの川・三の川を経て大新涯全域に農業用水が供給されています。この幹線は、三面コンクリート舗装の改修を1968年3月に終え、現在に至っています。
1974年に繊維・衣服卸業を中心とした総合卸売団地として設立された県東部の物流拠点です。地域との連携の中、曙・新涯臨界地域の活性化に取り組むとともに、物品販売業や飲食業なども誘致対象とするなど「新たな卸町」の姿が見えつつあります。
一文字堤防に隣接して造られたボート係留場で、8〜9mのバースが14バースあり、全体で448隻のボートが係留可能な施設です。
大新涯を干拓するため築造された堤防で、全長約2.5kmあり福山南部地域を海水の侵入から守っています。数度の決壊と数度の補強工事を経て現在に至っており、形状が殆ど真っ直ぐな直線であることから「一文字堤防」と呼ばれています。
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中国四国安全衛生技術センター
厚生労働大臣の指定を受け、労働安全衛生法や作業環境測定法などに基づく、ボイラー技士等のさまざまな免許資格試験を行う機関です。全国で7か所あるうちの一つ。
箕島町茶山に残っている三つの井戸の一つ。大新涯に入植さされた人たちの飲料水として利用されていた井戸で、干ばつの時でも水は枯れることなく、常時安定して供給されていました。今も、豊潤に水を蓄えていますが、利用はされていないようです。
大新涯は、干拓によって造成された海抜ゼロメートル地域であり、集中豪雨等による浸水被害から、地域に暮らす人々の生命と財産を守っています。宅地化の進展に伴う農地の減少によりポンプ場へ流入する水量が増加する中、ポンプの増設などにより排水能力を高め地域の安心安全に努めています。
最初の樋門は江戸時代末期に干拓地開発に伴い建設されたもので、現在ある樋門は1990年に完成したものです。本来は内水の排水を目的としたものですが、今では、排水機場が整備されポンプにより排水を行っているため、門を閉め護岸の役割と農業用水の保水の役割をしています。